感染症

感染症 · 2021/04/18
楓ちゃん、11歳、ゴールデン・レトリーバー、 保護犬、男の人が大好きなとてもやさしい子です。 3月初め、預かりボランティアさんがCOVID-19罹患、すぐにこの子を隔離し、無症状だが念のため某大学でPCR検査してところ陽性判明(ずっと一緒にいる同居犬も検査、こちらは陰性)、その3週後再検し陰性になったのを確認。...

感染症 · 2021/02/11
先のCare 222に加え、感染対策を強化するためeLENAという装置(写真 円筒状の装置)も導入した。 Care222は人体に影響のない短波長(222nm)を照射し環境面や空気の殺菌(ウィルス不活化)を図るものであったが、照射が届かないところの汚染の不安が残っていた。eLENAは短波長のUV光源に空気を取り込み、20畳の室内を約30分程度で浄化してくれるとの事である。室内に暫く漂っているコロナウィルスの含まれたエアロゾル対策強化である。両方の併用により環境表面と空気の汚染対策になる事を願っている。ついにコロナ陽性者は100名を超えてしまった。咽頭の診察時(あとで陽性者と判明)では咳や嗚咽のしぶきを至近距離で浴びるなど、感染の危険を感じる事が少なからずあり少しでも安心材料が欲しいところである。 緊急事態宣言下、新規感染者数のさらなる減少とワクチン接種のロジスティクスが粛々と進むことを願うばかりである。

感染症 · 2020/12/23
感染症室にウシオ電機社製のCare222 U3ユニットを設置した。 波長222nmの紫外線を利用しており、菌やウィルス(コロナも)は除菌・抑制するが人の皮膚や眼には悪影響を及ぼさないとのことである。間欠照射と人感センサーを利用した持続照射があり、例えば2m程度の距離のエアロゾルなら4分程度で99%以上ウィルスを抑制する。...

感染症 · 2020/09/12
8月下旬、今までの外注以外に院内でのSARS-CoV-2のPCR検査が可能となった。臨床検体を用いた(国立)感染研法との陽性一致率、陰性一致率とも100%を示し、8月中旬に保険適用になった検出試薬である。8年がかりで佐賀県の会社が開発したスマートジーンという全自動PCR解析装置(写真)を使用し1回1検体の機能だが1時間(陽性なら40分程度)で結果が判明する。...

感染症 · 2020/08/16
SARS-CoV-2抗原検査の陽性例である。 この例は日曜日来院、発熱38℃以上4日目、強い倦怠感、SpO2 96、疑わしい行動歴、中高年、呼吸器基礎疾患、喫煙歴からPCR検査(日曜なので結果が明後日になる)よりも40分程度で結果が判明する抗原検査を説明の上選択して頂いた。...

感染症 · 2020/08/02
診療所レベルなどで新型コロナウィルス感染症に係る行政検査(PCR検査及び抗原検査)を実施するためには「帰国者・接触者外来と同様な機能を有する医療機関」として認められる必要があり、そのため一定の審査を経て自治体と個別契約を結ぶ必要があった。このため今までは数少ない医療機関の参加しかなく、PCRセンターなども増設されたが今後の患者増加を考えるとまだまだ不十分とおもわれる。7月下旬、この行政検査を希望する医療機関との契約をすすめるにあたり、柔軟かつ積極的に契約締結を進めるよう厚労省から自治体へ通達があり、審査がかなり簡素化され、チェック項目を満たしていることを表明しただけで個別契約または集合契約が可能となったようだ。 現在、当院では7月一杯で70件実施、6名の陽性者、8.6%の陽性率であり明らかに増えてきているのが感じられる。要領の悪い初老二人にはやや荷が重いときもあり、今後の増加が心配である。審査の簡素化により検査可能な医療機関が増える事を期待したいところである。
感染症 · 2020/07/05
一昨日(7/3)、COVID-19軽症者の宿泊療養ホテルに1日出務しました。東京都の職員、医療関係者等のスタッフと療養者との接触をできるだけ減らしつつも療養者に少しでも安心していただくために、ロボットPepper君が入所時のロビーや1階に弁当を取りに来られた折などに声をかけているようです。他にはお掃除ロボットもある様です。健康チェックはアプリへの本人からの入力(体温、SpO2)や電話での問診が中心です。当日は完全PPEにて部屋に出向くような大きな病状の変化のある方はなく大体安定しておりました。ただ東京都は3桁の陽性者が発生してるため療養者の数も増え入所、退所の作業に追われているようでした。 最近PCRの陽性率はどうなのだろう? 10%を超えると要注意かも。

感染症 · 2020/06/10
現在、当院も参加している抗体検査の全国的集計結果がソフトバンクの孫会長、COVID-19の最前線におられる国立国際医療センター長の大曲先生、杉浦先生の対談形式で発表された。6月8日現在、44066件の報告があり191名(0.43%)の抗体陽性者。539の医療機関とソフトバンク関連会社465社が検査に参加、医療機関関係者では5,850人中105人が陽性(1.79%)、会社関係者では0.23%が陽性。 医療関係では医師は1.9%、看護師1.7%、受付・事務2.0%が陽性。全国的にはPCR陽性者数の分布と今回の抗体陽性者数の分布が同じ傾向を示していた。 検査キットの精度に関しては100人の古い血清を使った検査でも偽陽性はなく、また1万程度の検査からみた感度、特異度はそれぞれ97.2%、99.9%(2種のキットとも)、さらに交差反応もなし。使用に耐えうるものとの評価だった。これとは別にソフトバンク社員にタカラバイオ試薬を用いた唾液PCR検査を1050人に施行(同時に抗体検査も)し PCR陽性は0、抗体陽性は2人との事。時期による使い分けの議論があった。 当院も6月8日時点で41名の結果報告をしており、内3名(一家族)が抗体陽性であった。 抗体検査が疫学的使用だけでなくPCR陰性で診断に苦慮する例や治療の判断材料として参考になりうるかもしれな い。
感染症 · 2020/06/07
発熱外来の表示を掲げた。24年前に立ち上げたふじもとこどもクリニックのお古である。待合室のプレイコーナーに掲げてあった物で”ぷれいるーむ”の文字を消し、発熱外来の文字に変更し復活したのである。 もったいない(おとましい)、何かに役立つかも、・・・と整理整頓できなくガラクタになっている物から再び蘇って役立ってくれる物が最近多い気がするのである。 林住期、身辺整理も必要だが・・・暫くはおとましい(田舎の方言)から脱却できそうもない。

感染症 · 2020/06/04
6月2日、PCR検査にて唾液採取検体も行政検査の保険適用として認めらるようになった。左の図では唾液のウィルス量は気管内吸引液よりも少ない傾向にあるものの発症20日頃まではある程度(10の4乗コピー/mlぐらい)認められます。右の図では縦軸のCt値が高いほどウィルス量が少ないので唾液は鼻咽頭からの検体よりもウィルス量が少ない事になります。という事はPCR検査の偽陰性率も唾液のほうが増える可能性があり、鼻咽頭検体採取を基本に状況により唾液採取もあるとしたほうが良いかもしれません。しかし医療者の感染リスク、双方の負担(PPE交換、綿棒挿入の痛み、困難性(暴れる小児)、PCR検査結果の重みなどを加味して行くことになるのでしょうか。

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