ワクチンはどの程度有効か?

ワクチンの効果は、ワクチンの種類、免疫系の働き(個人差)、集団などによっても異なります。認可されているワクチンの効果は、一般的に70%から100%近くに達します。つまり、ワクチンはワクチン接種集団の発病率を、ワクチン未接種集団の発病率と比べて70 100%削減することが期待できます。ワクチン効果とは未接種集団の発病率から接種集団の発病率を引いて未接種集団の発病率で除した値です。

 

ワクチンはどの程度安全か?

予防接種が健康に及ぼす影響は、安全な飲料水の供給に次いで大きなものとなっています 。しかし、ワクチンが誘発する免疫応答によって、多少の不快が生じる場合もあります。ワクチンに関連する有害事象の大多数は軽微で一過性であり、注射部位の痛みや軽度の発熱が一般的です。しかし、より重篤な有害事象も稀に起きることがあり、一部の重篤な有害事象は発現率が非常に低いため、そのリスクを正確に評価することはできません。人によっては、卵、抗生物質、あるいはゼラチンといった、一部ワクチンに含まれる成分や微量元素に敏感な場合があります。それ以外では、稀/極めて稀な有害事象の原因は大抵が不明です。稀/極めて稀な有害事象は、免疫応答の個人差に関連していると考えられています。

ワクチン・ファクトブック2012より抜粋。

ワクチンの基本概念

http://www.phrma-jp.org/wordpress/wp-content/uploads/old/library/vaccine-factbook_j/1_Basic_Concept_of_Vaccination_jp.pdf