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院内PCR検査

8月下旬、今までの外注以外に院内でのSARS-CoV-2のPCR検査が可能となった。臨床検体を用いた(国立)感染研法との陽性一致率、陰性一致率とも100%を示し、8月中旬に保険適用になった検出試薬である。8年がかりで佐賀県の会社が開発したスマートジーンという全自動PCR解析装置(写真)を使用し1回1検体の機能だが1時間(陽性なら40分程度)で結果が判明する。

検体を入れたカートリッジの先端部分(反応部分)が100℃(10秒)、56℃(20秒)を最高45サイクル繰り返すそうだが、この上げ下げのスピードを速くできるのが特徴のようで他の機種が2~3時間かかるところを1時間で終えることに成功したそうだ。ポリメラーゼ、逆転写酵素なども反応の良いものが発見できたとしている。ただ試薬の流通はまだ不十分で今後も平日、日中のPCR検査は外部検査会社に委託する事がメインとなる。しかし抗原キットと同じように早急な結果が大切な場合、時間外、日曜日などには活用していく方針である。抗原キットとは精度的に違うものである。また診断以外には2~3人程度のプール式検査(陰性確認)にも利用可能とおもわれる。