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大河の一滴

夕方の散歩、多摩川の岸辺まで行く。今の時期はちょうど西の川上に日が大きく沈んでゆく。西方浄土をふと感じた。

五木寛之の”人はみな大河の一滴”、 人間は大河の一粒の様な存在、跳ねたり、ぶつかったり、ゆったりしたり、速まったり、遅れたり、渦巻いたり、・・・清い一滴も汚れた一滴も無数のほかの一滴とともに大きな流れをなして、確実に母なる海(死)へと還っていく。そしてまた日の光に熱せられ蒸発し天に上り雲となり、再び雨水となり木の葉の一滴が地上に落ち吸収された水脈は小さな流れを作り合流を繰り返して大河に注いでいくのである。

緊急事態宣言の延期が今日、発表された。