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PCR検査問題

COVID-19のPCR検査問題。来週から保険適用になるとの事。一般医療機関で行うようになると検査希望者が殺到し院内感染を助長し感染拡大に拍車をかけるという意見がある。どうだろうか?今行っている保健所経由での検査はハードルが高い気がする。

明らかな肺炎を併発した中等症~重症の患者の検査に限られている様な気がする(濃厚接触者は別)。もう少しハードルを下げた一定基準、例えば

  ・発熱(微熱含む)、呼吸症状が5日以上続き症状の増加傾向がある場合

  ・障害児や慢性呼吸器疾患、心疾患、65歳以上の高齢者などは感染弱者は3日以上で判断可

などで今よりも少し早めに段階で検査を行う事で中等症までの人を洗い出し、早めに抗HIV薬(カレトラ)、アビガン等を投与することにより重症化への進行阻止をできないものだろうか。とにかく呼吸苦を訴える中等症~重症患者を1人でも減らすことが大切と考える。

検査希望者での混乱を避けるためには 時間をかけて丁寧な問診を行い疑いのある患者を見極めることも大切である。また検査のキャパや精度(一定以上ウィルスが増えていないと偽陰性、偽陽性)の事、目的は中等症程度を対象に検査を有効活用し治療にて

重症化を防ぐことにある事、などを十分に患者に説明し理解を得ることでパニックによる感染助長は減らせるのではないだろうか。時間がないからと言って決して患者さん希望だけに沿った安易な検査は避けないと混乱が生じる。そのためには診療の色々な工夫が必要だろう。診療時間の延長、検体採取での汚染、感染のリスクを減らすため屋外でのスペースを設ける、など。保健所がプライバシーを保った屋外診療を認めてくれるかどうか調べてみる必要があるが。検査が増え実態把握が進むことが感染制御の一助となる事を期待したい。

今日は3月下旬から4月上旬の気候だそうだ。コロナの活動も暖かさとともに鈍ってくれないだろうか。元々今回のコロナは増殖がゆっくししたタイプなのでかえって制御しにくいらしいが・・・。