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新型コロナウィルス感染症と抗HIV薬

日本感染症学会と日本環境感染症学会による医療従事者向け緊急セミナーにおいて

 ・風邪のような症状(特にだるさや熱)が1週間程度続いた後に回復へ向かう場合と肺炎に移行する場合とある。

 ・1週以上長引く熱の場合は新型コロナを疑う一つの条件かも。

すでに国内にウィルスは入り込み散発的な流行がおきてもおかしくない。

病原性はSARSよりは低くインフルエンザよりは強いようだが、症状が軽い人が多ければ感染経路が隠され流行拡大のおそれががある。

国立国際医療研究センターから3例の臨床報告が発表された(2月5日)。そのうち1例に抗HIV薬のプロテアーゼ阻害剤を使用し効果があったようにみえる。ロピナビル/リトナビル(800mg/200mg)分2内服である。同様な抗HIV薬や抗インフルエンザ薬(ファビビラビル)の使用による効果はタイでもすでに発表されている。

今後流行が国内で広がるのなら検討すべき薬だろう。